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GSAジャパン ゲーミング産業の「標準」を解説

ゲ-ミング産業界における『規格・標準策定』に係る中立・非営利団体GSA Japan(Gaming Standards Association Japan)が12月17日、ゲーミング産業に係る世界標準と技術的側面の理解を促すことを目的に、国内の事業者向けに都内でセミナーを開催。遊技機やゲーム開発業者や周辺機器メーカーを中心に約50人が参加した。
ゲーミング規制に限らず法体系は法律、政令(施行令)、省令(施行規則)の下に、最低限満たすべき義務的ルールとして「標準(Standards)」が設けられている。GSAは各国のゲーミング規制当局と連携を取りながら産業における規格標準策定を推進している国際的な団体。今年3月に日本拠点が開設され、今回が初めての公開セミナー。
日本オフィスの梶武司マネージングディレクターは世界標準の必要性とメリット、GSAの役割、ゲーミング産業のコンプライアンスがいかに細かく厳密かなどを、オペレーターとしてゲーミング産業に身を置いていた経験を交えながら説明。
「日本IRは日本企業の技術力、開発力を世界に示すチャンス、ショーケースになり得る。ただしパチンコ業界とゲーミング産業では、開発においての考え方や審査機関の考え方などに真逆の部分もある。それを理解するためには正しい情報が必要。ぜひGSAを利用していただきたい」と述べ、日本企業がゲーミング産業に進出することへの期待を寄せた。
第二部では元ゲーミング機器メーカーのオペレーションマネージャーでGSAジャパン設立に関わった、Kokuryo Joji氏(テクニカルアドバイザー)がカジノにおけるゲーミング機器(EGM)の役割や分類、技術的側面から見たパチンコ・パチスロと違いなどを解説。
第三部ではオンラインゲーミング企業GANAPATIでCEOを務めたIwakiri Yutaka氏が、オンラインゲーミングにおける標準やライセンス認証機関などについて説明した。


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