ベトナム中部の街ホイアン近郊で建設が進んでいたカジノリゾートホテル「HOIANA」」が6月28日にプレオープンし開業セレモニーが開催された。グランドオープンは2021年予定。
6月に先行開業したのは外国人専用のゲーミング施設、 ゴルフコース「Hoiana Shores Golf Club」、Rosewood Hotel Groupが管理運営する「Hoiana Hotel & Suites」。ゲーミング施設はゲーミングテーブル140台、ゲーミングマシン300台。ゴルフコースはベトナム国内初のRobert Trent Jones Jr. の設計によるもので、壮大な海岸線と手付かずの自然の地形を背景にした18コース。宿泊施設は、Hoiana Hotel & Suitesに続き、2021年のグランドオープンまでに新たなラグジュアリーホテルが2軒開業する予定。
このプロジェクトはVMS Investment Group、VinaCapital、Suncity Group Holdingsの3社によるジョイント事業(※)で2016年に着工。今年3月までにプレオープンする計画だったがCOVID-19の影響で延期されていた。Suncity Group Holdingsは5月に、関連会社であるHoi An South Developmentがベトナム政府よりカジノ・オペレーティング・ライセンスを取得したと発表している。
HOIANAは東ベトナム海に臨み、ユネスコの世界遺産に認定されている古都ホイアンからクルマでわずか15分の位置。ダナン国際空港からクルマで約50分というアクセスのよさ。
最高経営責任者であるスティーブ・ウォルステンホルム氏(Steve Wolstenholme)は、「アクセスの良さと人気の観光地の近くにあるホイアナは、国内および海外の訪問者にとって特別なライフスタイルの訪問場所として支持されるでしょう」と語っている。HOIANAの開業は、マカオを拠点にするカジノVIPサービス事業者であるSuncity Group Holdingsにとって、統合型リゾート事業者に進化する第一歩になる。同社は和歌山県のRFPに参加中で、HOIANAの実績が選定において加点要因になる可能性がある。
〔備考〕Chow Tai Fook(周大福エンタープライズ)が2015年にVina Capitalからスキームの支配権を取得したが、以降もVina Capitalがプロジェクトを推進。
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