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和歌山県 IRシンポジウム開催 - 県民に和歌山IR構想を説明

統合型リゾート誘致を推進している和歌山県は8月26日、和歌山市内のダイワロイネットホテル和歌山で県民に向けた説明会「統合型リゾート(IR)シンポジウム」を開催した。

萩生田光一衆議院議員が「IRによる関西の発展 及び 時局講演」と題した基調講演を行った後、和歌山IRに参入意向を持つ海外カジノ事業者3社がそれぞれの「和歌山におけるIR構想」をプレゼンテーションした。登壇した事業者はマカオを拠点にするジャンケット事業者のサンシティ グループ、ヨーロッパでカジノリゾート事業を展開しているバリエール・グループ(フランス)、フィリピン・マニラでカジノリゾート「ソレア」を運営するブルームベリーリゾーツ(フィリピン)。

「大阪IRとの近接性と事業性の確保について」をテーマにしたパネルディスカッションでは、石川耕治氏(GT東京法律事務所 代表パートナー弁護士)、村岡隆史氏(経営共創基盤 代表取締役MD)、歐中安氏(サンシティ グループ エグゼクティブ・ディレクター )、ジョナタン・ストロック氏(バリエール・ジャポン 代表取締役社長)が登壇し、仁坂吉伸和歌山県知事がモデレーターを務めた。

仁坂知事は、シンガポールで2つのIR(マリナーベイサンズとイゾートワールド・セントーサ)が近接していることを例に挙げ、大阪IRと和歌山IRの共存は十分に可能だとし、IR候補地として和歌山市のベイエリアが適したロケーションであることに自信を示した。

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