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千葉市 IRに関する情報提供の分析支援業務の入札募集開始

千葉市は9月5日、IRに関する情報提供依頼(RFI)実施に対して提供される情報の分析のために、作業支援業務委託の入札情報を公開、募集を開始した。期間は11日までで、26日に開札。作業支援業務には、情報の取りまとめ・分析のほか、情報提供者へのヒアリングの支援、有識者へのヒアリングの作業支援、報告書の作成が含まれる。
千葉市は7月23日にRFIを実施し、8月22日の期限までに19の企業・団体から参加登録があった。参加登録した企業・団体から、10月15日から28日の期間中に情報提供書が提出される。市は来年3月までに調査結果を公表する予定で、これに基づいてIR誘致を進めるかを判断する。 

現在のところIR誘致の意志を表明しているのは大阪府・市、和歌山県、長崎県、横浜市の4府県等。
北海道は新任の鈴木知事が5月23日にIRアドバイザリー費として検討していた約2億円の補正予算上程を見送っており、判断を先送りしている。

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