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福岡青年会議所 IR誘致を市に提言する方針

福岡青年会議所は9月30日に福岡市で、統合型リゾート(IR)の誘致を考えるシンポジウム「九州IRシンポジウムin福岡」を開催。この中で、市に対して11月にIR誘致の提言書を提出する考えを明らかにした。
シンポジウム内では、佐々木 一彰氏(東洋大学国際観光学部教授)、岡田孝氏(日本総合研究所主席研究員、国交省交通政策審議会委員)、中山彩子氏(一般社団法人日本IR協会代表)、平井彰氏(一般社団法人九州経済連合会常務理事)ら識者によるパネルディスカッションも行われ、九州へのIR誘致の可能性が議論された。

これに先立つ9月26日に、同青年会議所は福岡市への統合型リゾート(IR)誘致を提言する動画「IR with the KYUSHU ~福岡でのIR~ 福岡の未来を創造しませんか?」を公式YouTubeチャンネルで公開。立地の優位性を訴えるとともに、「西戸崎・志賀島」「九州大箱崎キャンパス跡地」「博多港中央埠頭」「小戸・能古島」の4地区を候補地として挙げている。
福岡市の立地の優位性は多くの識者が認めているものの、シンポジウムで基調講演を行ったあずさ監査法人の丸田健太郎氏も指摘するように、地域の合意形成や議論が進んでいない。また、翌10月1日に福岡市の高島宗一郎市長が、市内へのIR誘致について「現時点ではない」と否定したと日本経済新聞は報じている。

[参照]
動画 「IR with the KYUSHU ~福岡でのIR~ 福岡の未来を創造しませんか?」

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