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ぱちんこ依存問題相談機関RSN 2019年の電話相談は5222件

ぱちんこ依存問題相談機関リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)は2019年の電話相談事業報告書を公表した。2019年通年の総相談件数は5222件で2018年の5795件に次いで、2006年の開所以来2番目に多かった。

初めて電話をかけてきた相談者(初回相談)による相談件数は3203件。その内容を大別すると、ぱちんこを「やめる方法」(本人からの相談の場合)、「やめさせる方法」(家族や友人、知人からの相談の場合)などを「知りたい」に分類されるものが2227件で、初回相談の7割を占めた(複数の内容を含む電話相談を含む)。当事者への感情、グチ、遊技業界に関する意見、ホールに関する苦情など、「話したい」に分類されるものは613件だった(複数の内容を含む電話相談を含む)。

RSNは電話相談の中で、相談者の問題を整理し緊急性の高いものから優先順位をつけて解決方法を考えている。その結果として、2019年にあった初回相談3203件のうち1366件(43%)で相談者が利用可能な公的機関や民間団体などの他機関を紹介した。紹介先として最も多かったのはギャンブラーズ・アノニマス(GA)で439件。次いで多かったのは、主治医戻しを含む医療機関283件、精神保健福祉センター253件、書籍の紹介183件だった(複数回答を含む)。

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