マカオを本拠地とする、カジノVIPサービスを中核とする総合エンタテインメント企業、サンシティグループが9月10日、和歌山事務所(和歌山市)をプレ開業した。9日のプレス内覧会に続き、10日には地域のIR推進関係者に施設を披露し、グループ会長兼日本法人日本法人サンシティグループホールディングスジャパン(東京都港区)代表取締役の周焯華(アルビン・チャウ)氏のビデオメッセージおよび同グループの和歌山IR構想の紹介動画を公開した。
サンシティグループは日本のIRへの参入を目指しており、和歌山県が実施する「 和歌山県特定複合観光施設設置運営事業 」(IR事業)の公募に参加している。
和歌山事務所は、「和歌山の未来について考え 、 地域活性化に取り組む皆様に自由に活用いただけるコミュニケーションスポット」を目指すとしており、市民が活用できるコミュニケーションスペースやカフェを併設している。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から正式なオープン時期は未定だが、グランドオープン後は、イベントスペースで依存症対策セミナー、若手経営者や大学生を対象とした和歌山活性化アイデアソンなど各種イベントを企画、開催していく予定だという。
和歌山事務所開設に先立つ9月4日には、サンシティグループホールディングスジャパンによる和歌山のスポーツ活動を応援するプロジェクト「WAKAYAMA ACTIVATION PROGRAM」の第一弾として、和歌山市が本拠地拠のバスケットボールクラブ「和歌山トライアンズ」とオフィシャルスポンサー契約を締結した。
和歌山県がIR予定地としているのは、和歌山市の和歌山マリーナシティ(1994年に竣工した人工島)の一部23.61ha。県は3月30日からIR事業予定者(優先権者)の募集を開始し、5月中旬に「応募企業又は代表企業の参加資格審査」結果を公表。参加資格審査書類を提出したクレアベストニームベンチャーズとサンシティグループホールディングスジャパンの2事業者が審査を通過した。県は両社との競争的対話、コンソーシアム構成員の参加資格審査を経て、来年1月に優先権者を選定する予定。
コメント
コメントを投稿