スキップしてメイン コンテンツに移動

再来店意向に大きく影響する要素

首都圏在のパチンコ・パチスロプレイヤー(※)を対象に、8月中旬にAPJが実施したアンケート調査では、緊急事態宣言解除後の直近に遊びに行ったホールのさまざまな要素について評価を尋ねている。その回答と再来店意向度から、どの要素が再来店に強く影響しているかを調べている。※新型コロナ禍が始まった時点で、それまで「月1回以上」のペースで遊技していた20代~70代のプレイヤー。

回答者全体では、そもそも「次に遊技する際には、また直近遊んだお店に行く」と明確な再来店意向を示したのは約3割。「どちらかというと」というぼんやりした意向も含めると約6割。シビアに見るために “明確に再来店意向” を示したプレイヤーの数字(再来店意向者=29.0%)を使って分析した。

一例を挙げると、直近遊技したお店に対して「スタッフが礼儀正しかった」と明確に評価したプレイヤーは21.%。たった2割のプレイヤーしか、「スタッフが礼儀正しかった」と明確に評価していないという、厳しい結果です。 しかし、「スタッフが礼儀正しかった」と明確に評価したプレイヤーの6割以上は、次もそのお店に遊びに行くつもりと考えている。前述の通り、調査対象者全体では再来店意向率は29.0%なので、これを30ポイント以上、上回る。

ここから、「スタッフが礼儀正しく接するのはかなり重要なんだな。よし、徹底しよう!」と考えるのは、間違いではないものの、要注意です。これだけで再来店を促進できるとは限らないのです。こういう基本ができているお店は大抵、他のこともしっかり実行できているものです。

直近遊技したお店を「新台を積極的に導入している印象があった」と明確に評価したプレイヤーは18.6%ですが、このプレイヤーの61.0%が明確な再来店意向を示しました。

実は、提示した店内要素のほとんどは、「この要素に明確なPositive評価をしたプレイヤーの約6割は再来店意向を示した」という結果になり、全てが再来店意向に影響する重要な項目と考えなければならないことになります。

  *  *

では、優先順位はつけられないのか。あえて優先順位をつけるとしたら、「感染症対策」「クリンリネス」「従業員のフレンドリーな接客」「遊技機の状態」となります。

視点を変えて、Negativeに評価(=「あまりそう思わない」~「全くそう思わない」と回答)された場合に再来店意向が大きく下がる項目を探します。つまり、「少なくともニュートラル評価を得なければならない、“失点を犯してはならない”項目」という意味での重要な項目です。

これに該当する非常に重要な項目は2つあり、「消毒や飛沫感染対策を徹底していると感じた」と「お店に清潔感があった」です。この2つの項目に対してNegativeな評価をしたプレイヤーの、そのホールへの次回再来店意向率は、回答者全体より20ポイントも低く10%を割り込みました。 

新型コロナウイルス感染症を懸念している人がまだまだ多いという状況で、遊技者のマインドの中で、店舗選択の基準に変化が起こっていることをよく表している結果だと思います。

 「感染症対策なら、店の入口に消毒剤を置いているから大丈夫」と安心するわけにはいきません。それは他商業施設でもやっている「当たり前」の次元です。下手をすれば、「消毒も検温も客任せにしていて、店員はそれを確認していない」とNegativeに評価されているかもしれません。調査対象プレイヤーの中で、直近遊んだホールを「消毒や飛沫感染症対策を徹底していると感じた」と明確に評価したのは27.6%にとどまります。

これに次いで重要な、失点を犯してはならない項目は、「もう少しで勝てそうな気がした」と「スタッフがフレンドリーだった」です。

「もう少しで勝てそうな気がした」かどうかにNegative評価したプレイヤーの再来店意向率は12.5%、「スタッフがフレンドリーだった」かどうかにNegative評価したプレイヤーの再来店意向率は14.3%。いずれも回答者全体の再来店意向率を大きく下回ります。

コメント

このブログの人気の投稿

The U.S. Gaming Market: A Tale of Two Recoveries 米カジノ市場 2つの市場での回復に違い

アメリカのカジノ産業のCOVID-19パンデミックの影響は均質ではなく、一部の市場では前年の水準を上回っている。2つの市場の差異、そして今後の回復の見込み、iGaming(オンラインギャンブル)の展望などをGlobal Market Advisors パートナーのブレンダン・バスマン氏が解説。※日本語記事は英語記事の下 by BRENDAN D. BUSSMANN Brendan D. Bussmann is a Partner and Director of Government Affairs with Global Market Advisors (GMA).  GMA is the leading provider of consulting services to the gaming, entertainment, sports, and hospitality industries.   Every aspect of the gaming industry around the globe has been impacted by SARS-CoV-2.  In the United States, this has been felt very directly as every casino at one point was closed during the Great Shutdown of 2020.  Some properties began to reemerge in May and openings have continued up until today, but a percentage have still remained shuttered as demand in some parts of the United States have not met the levels needed to reopen.  Some amenities at these properties have also struggled to reopen with occupancy limits placed on food & beverage outlets and hot...

ゲーミング・スタンダード協会 通信プロトコルに関するセミナー開催

アメリカに本拠を置く非営利法人インターナショナル・ゲーミング・スタンダーズ・アソシエーション( International Gaming Standards Association 、以下IGSA)は6月2日(太平洋標準時刻)、ゲーム管理システム(Game to System,以下G2S)についての ウェビナー (オンライン・カンファレンス)を開催。「G2Sシステムはどのようにゲーミング産業に価値をもたらしているか?」というテーマに沿い、ゲストスピーカーそれぞれの立場からG2Sのメリットを語った。 G2Sとは、EGM(電子ゲーム機)と自社システムの間で情報を交換するための、IGSA標準の通信プロトコル。ソフトウェアのダウンロード、リモート構成、リモートソフトウェア検証、ネイティブの組み込みプレーヤーユーザーインターフェイス(PUI)など、多くの高度な機能を可能にする。 ゲストスピーカーにゲーミング業界のスペシャリストとして、Paul Burns氏(Atlantic Lotteriesの戦略&マーケティング担当シニアマネジャー)、Erik Karmark氏(Western Canada Lottery CorporationのGaming and Operations担当バイスプレジデント)、Greg Bennett氏(Alberta Gaming Liquor & Cannabisの技術製品&コンプライアンス担当シニアマネジャー)を招へい。IGSAのMark Pace氏(ヨーロッパ担当マネージング・ディレクター)がモデレーターを務めた。   VLT(ビデオ・ロッテリー・ターミナル)とスロットマシンのシステムと機器の統合に携わってきた立場から、Greg Bennett氏は、「G2Sプロトコルはカジノ管理委員会に於いて認証許可を受けており、これを使用することで得られた最大のメリットはゲーム機器に情報をダウンロードできること」だと述べた。 「ゲームのダウンロード、OSのダウンロード、請求書アクセプターのダウンロード、カードリーダー、さらにはプリンター等々。非常に広い管轄地区内のすべての場所に、技術者が物理的に出かけてソフトウェアをアップグレードするとしたら数カ月はかかるであろう作業が、数時間でできる。これによりソフトウェアの更新をより...

KADOKAWA プロゲーミングチームに「Call of Duty部門」新設

KADOKAWA Game Linkageは、同社が運営するプロゲーミングチーム“FAV gaming(ファブゲーミング)”に「Call of Duty部門」を新設した。 既存の、「格闘ゲーム部門」「クラッシュ・ロワイヤル部門」「レインボーシックス シージ部門」「VALORANT部門」「Apex Legends部門」「PUBG MOBILE部門」「ストリーマー部門」に次ぐ8部門目。 新設した「Call of Duty部門」は、最新作PlayStation(R)5(PS5TM)/PlayStation(R)4(PS4(R))用ソフトウェア『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』を競技タイトルとし、6つのプロチームによって争われるリーグ戦“コール オブ デューティ プロ対抗戦”への参戦をきっかけに結成した。直近の目標は、2月28日から開幕する“コール オブ デューティ プロ対抗戦”での優勝。

長崎・佐世保IR RFC募集に3社名乗り

長崎県・佐世保市IR推進協議会が10月1日に「(仮称)九州・長崎特定複合観光施設設置運営事業」の事業コンセプト募集(RFC)の要綱を公表してから、現時点で3事業者が応募を表明している。 最初に表明したのはカジノオーストリアインターナショナルで、10月27日に長崎新聞が報じた時点では投資額は「検討中」。同社の親会社であるCasinos Austria AGは1934年にオーストリア政府によって設立された。現在、世界35カ国で215軒のカジノおよびレジャー施設を運営している(うちカジノ施設は25)。 次いで応募を表明したのはSRCグループのCURRENT(長崎市)。SRCグループはSHOTOKU(横浜市)、RINALDO(静岡市)、 CURRENT から成る企業グループで、CURRENTは香港上場企業であるゲット・ナイス・ホールディングス(Get Nice Holdings Ltd)とサクセス・ユニバース(Success Universe Group Ltd)の2社と提携し佐世保でのIR開発を目指している。6月に佐世保市でプレゼンテーションしたCURRENTの高木秀展取締役は総投資額を約5500億円と見積もっていると説明していた。 そして先日、応募を正式に表明したのが香港拠点の投資・金融サービス会社オシドリインターナショナル(Oshidori International Holdings)。ケリー・ヤムCEOが長崎新聞の取材に答え、総投資額を4000億円と想定していると語った。同社は6月1日に福岡市でイベントを開催しIR参入をアピールした際に、マリーナベイ・サンズやベネチアン・マカオの立ち上げに携わった元ラスベガス・サンズCOOのビル・ワイドナー氏(William Weidner)をパートナーとして紹介。ワイドナー氏は現在、東京を拠点にするIR企画会社クリムソン・インターナショナル・ジャパン(Crimson International Japan)のCEOを務めている。 3社はいずれも、6月に佐世保商工会議所が主催した「九州・長崎IRビジネス構築セミナー」の協賛事業者として参加しており、佐世保市のIRに照準を定めて検討を重ねていた。

横浜市調査 ギャンブル等依存症の疑い 成人の0.5%

横浜市は4月10日、昨年12月から今年3月にかけて実施していた「横浜市民に対する娯楽と生活習慣に関する調査」の結果の取りまとめを公表した。 過去1年以内のギャンブル等の経験をもとにした 「ギャンブル等依存症が疑われる者」の割合は成人の0.5% と推計された(※1)。   ギャンブル等依存症が疑われる者の、過去1年以内にギャンブル等に投じた額の1カ月平均は25万円、中央値は3万円だった(※2)。ただし、平均額には「証券の信用取引、または先物取引市場への投資」に係る高額案件が含まれている。高額案件を除くと、投じた額の 平均額は1カ月に3万円 だった(負け額という意味ではない)。 また、ギャンブル等依存症が疑われる者(回答者1263人中7人)が過去1年以内に最もよくお⾦を使ったギャンブル等の種目は「パチンコ・パチスロ」(2人)だった。 本調査は、横浜市におけるギャンブル等依存症に関する実態を把握するために市内在住の18歳から74歳の男女を無作為に抽出して実施されたもの。評価にはSOGS(※2)を⽤いた。 ⽣涯を通じたギャンブル等の経験等について評価を⾏った結果、「ギャンブル等依存症が疑われる者」の割合の推計値は、成⼈の 2.2%(95%信頼区間は1.5%〜3.4%)。ただし、この中には、調査時点で過去1年以上ギャンブル等を⾏っていない者が⼀定数含まれており、報告書は「例えば 10 年以上前のギャンブル等の経験について評価されている場合があることに留意する必要がある」としている。 (※1)数値は性別・年齢調整後の値。95%信頼区間は0.3%~1.1%。 (※2)調査票では「最近 1 年間、1 月あたり普通はギャンブルにどのくらいお金をかけていますか。勝ったお金は含めずにお答えください」という表現で、投じた金額だけを尋ねている。収支を尋ねているわけではないので、 差し引きのマイナス額という意味ではない 。 (※3)SOGS(The South Oaks Gambling Screen)は、世界的に最も多く⽤いられているギャンブル依存の簡易スクリーニングテスト。12 項⽬(20 点満点)の質問中、その回答から算出した点数が5点以上の場合にギャンブル依存症の疑いありとされる。 [調査の概要] 〇調査対象:横浜市内の満18歳以上74歳の男女無作為抽出3...