マカオを拠点にするカジノVIPサービス事業者であるSuncity Group Holdings(サンシティグループ)がベトナムで建設を進めているリゾート開発プロジェクトが2020年6月にソフトオープンし、2020年のワールドトラベルアワードの2つの部門で受賞した。
ベトナム中部のホイアン近郊に2020年6月にソフトオープンした大規模カジノリゾートプロジェクト「HOIANA(ホイアナ)」が、2020年の「World Travel Awards(ワールドトラベルアワード)」で「Asia's Leading Tourism Development Project 2020」を、「World Golf Awards(ワールドゴルフアワード)」で「World's Best New Golf Course 2020」を受賞した。
ホイアナは、マカオを拠点にするカジノVIPサービス事業者であるSuncity Group Holdings(サンシティグループ)、VMS Investment Group、Vina Capitalの3社によるジョイント事業(※)。ベトナムで、最初で最高の統合型リゾートを開発し、中部ベトナムの観光産業に変革をもたらすことを目指す、40億米ドルを投じるプロジェクト。何キロも続くビーチを擁しながら、世界遺産にもなっているノスタルジックな街並みなどの古都ホイアンに点在する観光スポットに近い。
2016年に着工し2020年3月のソフトオープンを目指していたがCOVID-19の影響でこれを6月に延期した。カジノオペレーティング・ライセンスは、サンシティグループの関連会社であるHoi An South Developmentがベトナム政府から5月に取得している。
6月に先行開業したのは外国人専用のゲーミング施設、 ゴルフコース「Hoiana Shores Golf Club(ホイアナ・ショアーズ・ゴルフクラブ)」、Rosewood Hotel Groupが運営するホテル「Hoiana Hotel & Suites」。ゲーミング施設はゲーミングテーブル140台、ゲーミングマシン300台。ゴルフコースは、ベトナム国内初となるRobert Trent Jones Jr. の設計によるもので、壮大な海岸線と手付かずの自然の地形を背景にした18ホール。宿泊施設は、Hoiana Hotel & Suitesに続き、2021年のグランドオープンまでに新たなラグジュアリーホテルが2軒開業する予定。
ホイアナのSteve Wolstenholme CEOは次のように述べている。
「新しいエンターテインメントのデスティネーションとして、この分野の世界的権威あるワールドトラベルアワードで賞をいただいたことを光栄に思います。受賞は、私たちが努力を続け、すべてのゲストに優れたホスピタリティとサービスを提供するための原動力になります」
ホイアナ・ショアーズ・ゴルフクラブのBen Stylesゼネラルマネジャーはこう述べた。
「ベトナムは素晴らしいゴルフのデスティネーションであり、私たちの目標は、すべてのゴルファーに『再びここに戻ってきたい』という想いを残す特別なゴルフ体験を提供することです。我々のこの認識に共感し貢献してくれたすべての人に感謝したい」
ワールドトラベルアワードは、旅行、観光、ホスピタリティ業界の中のさまざまな部門の中で、卓越性が認められた施設・事業者を報奨するアワーで1993年に創設された。
サンシティグループは日本での統合型リゾート(IR)運営参入を目指し、和歌山県が実施した設置運営事業者公募に参加している。
〔備考〕Chow Tai Fook(周大福エンタープライズ)が2015年にVina Capitalからスキームの支配権を取得したが、以降もVina Capitalがプロジェクトを推進。
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