アメリカ・ゲーミング協会(AGA)によると、全米のコマーシャルカジノの2021年通期の総ゲーミング収益(GGR)は529.9億ドル(約6兆938億円)で、COVID-19パンデミック禍で営業を制限された2020年を76.7%上回り、これまでの最高記録だった2019年を21.4%上回った。
ゲーミング収益の拡大に大きく貢献したのはスポーツベッティング部門とiGaming(オンラインカジノ)部門だ。2019年比で、スポーツベッティング部門は366.2%増(33.7億ドル増)の42.9億ドル(4933億円)に、iGaming部門は614.0%増(31.9億ドル増)の37.1億ドル(4266億円)になった。
だが、伝統的なカジノつまりランドベースカジノも好調で、2019年比でテーブルゲーム部門は1.1%増え87.8億ドル(1兆97億円)に、スロットマシン部門は10%増え325.3億ドル(3兆7410億円)になった。
直近の第4四半期(10月-12月)に限ると、テーブルゲームは2019年同期比で15.7%増、2020年同期比で68.2%増。スロットマシンは2019年同期比で13.1%増、2020年同期比で45.1%増えた。
COVID-19拡大防止策のためいまだ海外旅行には制限がある一方で、米国内では移動や経済活動がほぼ正常化しているため、消費が国内でなされたことが要因。米ホテル業界の稼働率の高さもこれを裏付けている。
なお、AGAの集計には米国内に525(2020年時点)あるインディアン(トライバル)カジノのデータは含まれない。2020年のインディアンカジノの総ゲーミング収益は278億ドル(約3兆2150億円)。2021年の統計はまだ公表されていない。
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