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千葉市拠点の10社 IR誘致の会社設立

千葉市美浜区の幕張新都心への統合型リゾート(IR)誘致を目指す地元企業10社が共同で出資し新会社「MICE IR千葉」を設立、9月19日に金綱一男社長が記者会見を行った。
同社の設立は8月7日で資本金は3億5千万円。新日本建設、キッツ、塚本総業、千葉測器、二宮産業など。金綱社長は、マンション建設・開発を行う新日本建設(千葉市、東証1部上場)の創業者で代表取締役会長。
同社は既存の幕張メッセの建替え拡張、新たな野球場の建設などの計画を説明。今後、より多くの地元企業からの出資を募る。IR計画の総額は5千億円~8千億円。借り入れを除いた資本金を2500億円~4000億円と想定しており、資本構成の10%程度を地元企業、残り90%をIR事業者からと見込んでいる。

「MICE IR千葉」は、千葉市が8月8日に開始した「IRに関する情報提供依頼」(RFI)の参加登録に申請済み。10月15日~28日の期間内に下記項目に沿った情報提供書を提出する。
(1)本市のMICE誘致力に対する評価、(2)本市におけるIRのイメージ、(3)本市におけるIRの経済的効果等、(4)本市におけるIRの事業性、(5)本市におけるIRに伴う懸念事項とその最小化に向けた取組

8月27日に千葉市で開催された情報提供依頼の事前説明会には参加登録した19事業者が出席。参加登録した事業者のうち市内事業者は2社で、もう一方の市内事業者は「ちばの未来MICE・IR」。
なお、「MICE IR千葉」設立企業からなるグループは、5月20日に市に対してIR計画を提出しているが、この時点で市は企業名を公表しなかった。

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