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7月度 パチンコ産業 前年同月比8割に回復 経済産業省統計

経済産業省が毎月実施している「特定サービス産業動態統計調査」をもとに2020年7月度の遊技機1台当たりの月間売上高を算出すると、前年同月より9万3400円(20.9%)低い35万4500円だった。 新型コロナウイルス感染症拡大防止のために発令された緊急事態宣言下にあった5月には、過去に例がない1台10万2400円という低水準に落ち込んだが、6月、7月には回復基調にある。プレイヤーの意識を調べた別の調査からは、遊技再開は、若年層、ヘビーユーザー層が中心であることが確認されている。 経産省の同調査は全数調査ではなく、パチンコホール売上上位企業を対象にしたもの。調査対象のパチンコホール経営企業の売上高合計は市場全体の約17%、店舗数合計は全国店舗数の約13%。

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As a result of calculating based on the statistics of the Ministry of Economy, Trade and Industry , it was found that the revenue of major pachinko operators has been recovering from COVID-19 pandemic crisis.
The average revenue per pachinko/pachislot machine per month less by 20.9 percent compared to the same month of the previous year to US$ 3.4 thousand in July 2020.
note) In the pachinko industry, revenue means Gross Pay-Ins, the sales amount of pachinko balls and pachislot tokens rented to customers minus unutilized balls and tokens.

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