アメリカゲーミング協会(American Gaming Association、AGA)の集計によると、1月の全米のコマ-シャルカジノ(※)の総収益(Gross Gaming Revenue、GGR)は12月より24.5%増え$3.43 billion(約3725億円)だった。新型コロナパンデミック前の2020年1月に対して92.5%にまで回復した。最大のカジノ都市ラスベガスを擁するネバダ州では、12月より11.4%増え$761.8 million(約832億円)、前年同月を26.6%下回った。 コマーシャルカジノ業界の収益回復をけん引しているのはスポーツベッティング(前年同月比173.7%増)とiGaming(同213.5%増)の大幅な増加で、2020年1月時点でコマーシャルカジノがあった27州のうち13州はこの2部門の伸びによって、今年1月のカジノ収益が前年同月を上回った。 他方、コマーシャルカジノ業界全体のランドベースカジノのスロットマシン収益は前年同月比12.9%減、テーブルゲーム収益は同33.6%減にとどまっている。 だがAGAは、1月のGGRの伸びは米国内の他の消費者指標(世帯収入の増加や個人消費の増加)や小売売上高の増加とも一致していることから、カジノ産業は回復基調にあると期待している。 ※アメリカのカジノは、先住民部族の居留地で運営されているトライバル(部族)カジノと、それ以外の地域で民間企業が運営するコマーシャル(商業)カジノに大別される。トライバルカジノは約520、コマーシャルカジノは約460ある。
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