大阪府IR推進局は4月6日、追加募集を行っていたIR設置運営事業者の公募(RFP)に応募した事業者がなかったことを公表した。大阪府・市が他自治体に先駆けて事業者公募を開始したのは2019年12月で、2020年2月に参加申込の締切期日までに応募したのはMGM・オリックスコンソーシアムの1事業者だけだった。それまで大阪に熱い視線を送っていた海外IR事業者の関心は、2019年8月にIR導入推進を正式表明した横浜市に移ったためだ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、RFP参加申込締切後に国土交通省が「特定複合観光施設区域の整備のための基本的な方針(案)」(=基本方針案)の修正版を発表し、これに応じて大阪府が「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備 実施方針(案)」(=実施方針)を一部修正したことなどを理由に、大阪府はIR事業者の資格審査書類の追加受付を行うことを2月に発表した。この実施方針の修正は、開業時の施設規模の要求水準の引き下げや、全面開業時期を実質白紙にしたことなど大きな変更があった。しかし資格審査書類の追加受付期間である3月19日から4月6日までに新たな応募事業者はなく、参加登録はMGM・オリックスコンソーシアムの1事業者の状況は変わらなかった。府市は7月頃までに提案書類の提出を求め、9月頃までに設置運営事業者を決める予定。
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