長崎県は8月10日、佐世保市ハウステンボス内に導入を目指している「九州・長崎特定複合観光施設」(いわゆる統合型リゾート, IR)の設置運営事業者の優先交渉権者(事業予定者)に、カジノオーストリア(CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN)を選定したと発表した。今後、県と優先交渉権者の間で基本協定の締結に向けた協議を行い、基本協定の締結によって、設置運営事業予定者として正式に決定する。
事業者公募は5事業者が資格審査を通過し、カジノオーストリア、オシドリ、ニキ・チャウフーの3事業者が1次審査を通過。3事業者とも6月に2次審査に必要な書類を提出した。
1次審査でのカジノオーストリアの合計得点は、上位2事業者に大きく離され、通過3事業者のうちで最低点。全体コンセプト(配点60点)、運営能力(配点150点)、財務能力(配点90点)の3項目のうち、運営能力は28.4点で参加5事業者の中で最低点だった。
2次審査では20項目(それぞれ配点は異なる)・合計1000点で評価されたが、カジノオーストリアは配点が大きい「IR区域全体の基本的な整備方針」で高得点を獲得し、他の項目で大きな失点をしていないことで合計点で1位(697点)となった。
2次審査の20項目の中で比較的配点が高い(70点万点以上)4項目の中で、カジノオーストリアが他2事業者よりも劣ると評価されたのは、「事業運営能力(事業実施体制、実績、ノウハウ等)」と「財務安定力、資金調達の確実性」の2項目だった。
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