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マカオの最大手ジャンケット事業者 サンシティグループのアルヴィン・チャウCEO逮捕

マカオのカジノ・ジャンケット事業者大手サンシティグループ(太陽城集団)のアルヴィン・チャウCEOが11月27日、違法な越境オンラインギャンブリング及び不正送金容疑でマカオ司法警察局に逮捕された。

これは2020年に中国当局が開始した越境オンラインギャンブリングに関する捜査の一環。この前日、浙江省温州市公安局は、中央政府に対して行っていたチャウ氏の逮捕状請求が承認されたことを発表している。
現地テレビや新聞は、逮捕された11人が手錠をはめられ警察に連行される様子を報じた。ブルームバーグなどグローバルメディアもチャウ氏の逮捕とその影響を報じた。

サンシティグループは香港証券市場に上場しており、大株主であるチャウ氏がCEOおよび取締役を辞任することで、海外におけるカジノリゾート開発(ベトナム、フィリピン、ロシア、日本など)を含む同社の事業および財務状況に大きな悪影響が起こることが懸念されている。週が明けた月曜日には同社の株は50%近く下落した。
ブルームバーグの報道によると、マカオのカジノ内にあるサンシティグループのすべてのVIPルームは12月1日から閉鎖され、マカオで働く同社従業員のおよそ3分の1には同日から給与支払いが停止される。

日本においては、チャウ氏の個人出資会社サンシティグループホールディングス ジャパン(以下、サンシティジャパン)が今年、和歌山県が実施した統合型リゾート(IR)設置運営事業者の事業者公募(RFP)に参加した。
2月にはオーストラリア・ニューサウスウェールズ州のゲーミング規制当局の調査報告書で、サンシティグループが「クラウン・リゾーツ(豪)の運営するカジノ施設内で違法行為を行い、犯罪組織とつながりがある」と指摘されたが、チャウ氏はこの報告書内の記述を否定する声明を発表。

和歌山県の事業者選定委員会は、提案審査とカジノ事業者としての適格性を確認するための予備調査を実施した上で4月30日に、RFP参加したもう1者であるクレアベストニームベンチャーズよりもサンシティジャパンのほうが評価が高いという結果を県に報告した。しかし優先権者の選定の直前、5月12日にサンシティジャパンは「新型コロナウイルス感染拡大によるゲーミング業界への甚大な影響」を理由に和歌山県のRFPから撤退した。
今回の逮捕によって、北海道ニセコ町と沖縄県宮古島で進めていた高級リゾート開発も頓挫する可能性がある。

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