長崎県議会は4月20日、統合型リゾート(IR)を誘致するための区域整備計画を国に申請する議案を可決した。これに先立つ15日、IR施設が建設される予定の佐世保市市議会が整備計画に同意する議案を可決していた。
IR設置運営事業者に選定されているカジノオーストリアインターナショナルジャパン(CAIJ)は佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」に隣接する区域32.2haに施設床面積合計約12万平米のIR施設を開発し、開業5年目の2031年度に年間約2716億円の売上(このうちゲーミング収益が74%)を見込んでいる。
大阪府市と和歌山県では整備計画の審議の中で開業資金の借入に関して金融機関名が挙げられていた(大阪府市は三菱UFJ銀⾏と三井住友銀⾏、和歌山県はクレディ・スイス)のに対して、佐世保市議会・長崎県議会ではこれが明かされてこなかったことで「不透明」との批判もあった。
初期投資額約4383億円のうち自己資本は約1753億円(CAIJが約80%、国内企業が約20%)。借入金約2630億円については、4月12日に公表された整備計画最終案に「選定中」として金融機関名の記載がない。しかし、プライベートエクイティ等運用会社、外資系事業会社、国内大手企業・九州内企業、CBRE社から合計して資金調達総額以上のコミットメントレター等を取得しているとしている。
最終案でCAIJの資金調達を支援することが明らかになったCBRE(米国)は事業用不動産サービスで世界最大手で、大型不動産開発やカジノ業界の投資銀行業務で実績がある。
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最終案でCAIJの資金調達を支援することが明らかになったCBRE(米国)は事業用不動産サービスで世界最大手で、大型不動産開発やカジノ業界の投資銀行業務で実績がある。
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