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ピクセルカンパニーズ 長崎IRへの参入方針表明

カジノゲーミングマシンの開発・販売をおこなうピクセルカンパニーズ(本社:東京都、JASDAQ上場)は11月17日、同社が参画するコンソーシアムが、長崎県が実施する特定複合観光施設(統合型リゾート、IR)の事業者公募(RFP)に応募する方針を決めたと発表した。
このコンソーシアムには、TTLリゾーツ(本社:東京都港区、代表取締役:津村靖権)、フランスのカジノ運営事業者Groupe Partouche SA、世界的なIR建築家であるPaul Steelman氏率いるSteelman Partners社、IR市場調査・財務分析の専門家であるAlidad Tash氏の2NT8社などが参画している。
同社が8月に、日本IRへの参画に向けてパルトゥーシュ・グループとIR開発に向けて基本合意締結を発表した時点では、どの地域のRFPに参加するかは明らかにしていなかった。

■コンソーシアム&業務提携 構成員
ピクセルカンパニーズ
ゲーミングマシンの開発・製造などのエンターテインメント事業、太陽光発電施設やリゾート用地の開発・販売、金融機関向けシステム開発・IT 業務の技術支援サービス事業を行う。
TTLリゾーツ
日本国内にて IR 誘致を目指す香港株式市場に上場する投資グループ日本法人の代表を務めた経験がある津村靖権氏が、IR開発に関する調査、企画、設計及びコンサルティングを目的に新たに設立した法人。取締役のEddie Woo(胡耀東、Yao Tung Woo)氏はアジア地域で大手のゲーミング会社で IPO 責任者としてゲーミング会社の上場、カジノ施設の買収や多数のカジノプロジェクトに携わった経験がある。
パルトゥーシュ・グループ
フランスを中心に42のカジノ施設を運営する欧州大手レジャー企業。
ポール・スティールマン氏
ラスベガスのカジノホテル『ミラージュ』の建築設計で功績を上げ、世界各国でカジノリゾート建築を手がけた。
アリダッド・タシュ氏
ベネチアン・ラスベガス、サンズ・チャイナで分析を担当、メルコリゾーツで戦略とゲーミング業務を監督した経験を持つ。

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