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和歌山県 IR開業目標時期を延期 大阪万博前の開業断念

統合型リゾート(IR)の誘致を目指している和歌山県は11月6日、IR開業の目標時期を、当初の2025年春頃(2024年度中)から2026年春頃へと約1年延期すると発表した。これにより、県が目指していた「大阪万博前の和歌山IR開業」は間に合わなくなった。

10月9日に政府(国土交通省)が発表した基本方針案で、自治体からの区域認定申請を受け付ける期間が当初より約9カ月延期されたことを受けて、県は事業者からの提案審査書類の提出期限や優先権者の決定時期を延期するなどスケジュールを見直した。

県は今年3月30日にIR事業者の公募・選定(和歌山県特定複合観光施設設置運営事業における事業者公募)を開始し、4月30日に参加資格審査書類の提出を締め切った。5月に公表された参加資格審査書類提出者は、クレアベストニームベンチャーズとサンシティグループホールディングスジャパンの2者。

提案審査書類の提出期限は当初10月19日とされていたが、今回、2021年1月15日に修正された。コンソーシアム構成員の参加資格審査書類の提出期限も同日。


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