パブリックコメントも公聴会も、昨年11月下旬から実施する予定だったが、11月19日に開かれた県IR対策特別委員会で、事業主体となる特別目的会社(SPC)の構成や資金調達計画について明確に示されなかったことなどから延期されていた。県と事業者(CNV)は共同でIR区域整備計画を策定し、議会の承認を経て国土交通省へ提出することになるが、提出期限である4月28日が迫っている。
報道によると、初期投資額約4700億円のうち、CNV(※1)およびカナダの投資会社クレアベストグループ、米カジノ事業者シーザーズ・エンターテインメント(※2)が計約870億円(全体の約18.5%)を出資。このほかゼネコンの西松建設など複数の企業がコンソーシアムメンバーとなり計約580億円を出資予定。さらに、金融大手クレディ・スイスを主幹事とする銀行団から約3250億円を借り入れる計画だが、融資に応じる金融機関名などは明かされなかった。
※1:CNVの親会社はパシフィックリゾーツ社であり、Clairvest Group Inc. (カナダ)ではない。
※2:米の老舗カジノ事業者シーザーズ・エンターテインメントは、2019年に米カジノ運営会社エルドラド・リゾーツに約9200億円で買収され、米最大級のカジノ運営グループの1ブランドになった。
[和歌山IR 関連記事]
▼和歌山IR CNVは1月末までに資金調達計画を示せるか?〔2021-12-25〕
▼和歌山IRプロジェクトにシーザーズが参加〔2021-10-06〕
▼和歌山IR クレアベストが提携企業を発表 〔2021-06-08〕
▼和歌山県IR クレアベスト提案は雇用創出1.4万人〔2021-06-02〕
▼和歌山県 統合型リゾート事業者公募 クレアベストを優先権者候補に決定 〔2021-06-02〕
▼サンシティが和歌山IRから撤退を公式表明 〔2021-05-13〕
▼日本IR導入の現状 RFPプロセスにあるのは4自治体〔2021-04-28〕
▼サンシティグループ 反社会的勢力との関与を否定〔2021-02-26〕
▼和歌山県 IR開業目標時期を延期 大阪万博前の開業断念〔2020-11-12〕
コメント
コメントを投稿