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和歌山IR 資金調達計画が公表されパブコメ実施を決定

和歌山県のIR区域整備計画案を審議していた県議会IR対策特別委員会で2月7日、設置運営事業者に選定されているクレアベストニームベンチャーズ(CNV)の調達計画やIR運営事業主体の構成企業が説明された。これを受け県は、県民に広く意見を求めるパブリックコメントを2月9日から、県民への説明会を2月末から3月上旬に実施することを決めた。 

パブリックコメントも公聴会も、昨年11月下旬から実施する予定だったが、11月19日に開かれた県IR対策特別委員会で、事業主体となる特別目的会社(SPC)の構成や資金調達計画について明確に示されなかったことなどから延期されていた。県と事業者(CNV)は共同でIR区域整備計画を策定し、議会の承認を経て国土交通省へ提出することになるが、提出期限である4月28日が迫っている。 

報道によると、初期投資額約4700億円のうち、CNV(※1)およびカナダの投資会社クレアベストグループ、米カジノ事業者シーザーズ・エンターテインメント(※2)が計約870億円(全体の約18.5%)を出資。このほかゼネコンの西松建設など複数の企業がコンソーシアムメンバーとなり計約580億円を出資予定。さらに、金融大手クレディ・スイスを主幹事とする銀行団から約3250億円を借り入れる計画だが、融資に応じる金融機関名などは明かされなかった。 

※1:CNVの親会社はパシフィックリゾーツ社であり、Clairvest Group Inc. (カナダ)ではない。 
※2:米の老舗カジノ事業者シーザーズ・エンターテインメントは、2019年に米カジノ運営会社エルドラド・リゾーツに約9200億円で買収され、米最大級のカジノ運営グループの1ブランドになった。 

 

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