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千葉市 IRに関する情報提供依頼の結果を説明

千葉市の熊谷俊人市長は12月6日の市議会で、市が10月28日まで行ったIR事業についての事業者への情報提供依頼(RFI)の結果の概要を説明し、IR誘致の是非について「早期に判断していく」と表明した。
千葉市は7月23日にRFIを公表し、8月22日の期限までに19の企業・団体から参加登録があった。8月27日に開催されたRFIの事前説明会には参加登録した19事業者が出席。市内事業者は「MICE IR千葉」と「ちばの未来MICE・IR」の2社。10月15日から28日の期間内に情報提供を行ったのは市内2社を含む8社。各事業者が提出した建設投資額は5,000億円~7,000億円で、カジノ収益にかかる納付金のうち年間500億円程度が市の収益になる見込みだという。市はすでに各個別ヒアリングを終えている。
熊谷市長(3期目)は早い時期から幕張新都心へのIRに意欲的だったが、2017年の市長選を機にIR誘致について「中立」と慎重な姿勢に後退していた。

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